Category Archives: 赤ちゃんが欲しい

甚目寺観音は子授けに良い・・・6.13

梅雨の晴れ間が広がった、東海地方です。
この時期太陽が覗くと、とっても暑くなりますね。
そんな中、甚目寺観音の手作り朝市に行ってきました。

甚目寺朝市

 

毎月12日に繰り広げられる朝市ですが、ちょっとユニークな市なのです。
手作り感が一杯のお店ばかりです。
無農薬コーヒー、地元の野菜を使ったピザ、手作り石鹸、無添加ドーナツ、キッシュ、Tシャツ、・・・
う~ん、何だかお寺の朝市のイメージが変わりました。

とにかく楽しそうで体にも良さそう。
一昔流行ったロハスってな感じですかね。

こだわりを持った店、・・・そんなお店がどんどん消えていきます。
大量生産、均一、お値打ち・・・私達は本当にそれを望んでいるのでしょうか?
だから、この甚目寺観音の手作り朝市が人気なのです。

こだわる事は本当は豊かな事で、楽しい事なのです。

そんな甚目寺観音は子授けとしても知られています。
お寺に安置されている猿の置物を10日ほど借り、子作りに励むと願いが叶うとのこと。
子宝を望んでいる方は一度、お参りに訪れることをお勧めします。
出来れば毎月12日の、手作り朝一に合わせて訪れることをお勧めします。

体に優しいものは、触れているだけで何だか温かい感じがします。
私のお店、漢方のかわい薬局も温かいお店でいつづけたいと思います。

 

 

 

 

精子について・・・6.11

精子が弱くなり、数がだんだん減ってきています!

不妊の原因・・・女性45%、男性40%

精子所見の悪い、成人男性・・・全体の10%

男性には結構ショッキングな数字ですね。

 

赤ちゃんは卵子と精子が出会って生まれるのです。

お母さんの卵子を良くすることだけでなく、お父さんの精子を良くすることも必要です。

 

その為に何をすればいいのでしょうか?

 

とにかく精子は高温を嫌います。

お風呂やサウナは短めに、そして下着やジーンズはゆるめが良いようです。

 

血液が流れにくくなると熱をもちます。

精巣静脈瘤があると精子所見が悪くなるのはそのためです。

睾丸や精巣の湿熱を改善する漢方薬(竜胆寫肝湯や五淋散)を使うのも一つの手です。

 

そして絶対NGなのが「タバコ」

タバコは精子を酸化させ傷つけます。

タバコを止めるだけで運動率も奇形率も驚くほど改善していきます。

 

食事でも気を付けることはたくさんあります。

まずはカロリーオーバー。

内臓脂肪が増えると男性ホルモンの分泌も低下し、精子の数も減少します。

それとコンビニ弁当やジャンクフォード。

菌が増えない為に防腐剤がたっぷり入っています。

もちろん防腐剤たっぷりの体の中では精子も増えません。

 

最後に最も重要な事。

それはストレス・・・実は男性の心はガラス細工のように脆いのです。

ストレスを受けると、染色体末端にある細胞寿命「テロメア」のスイッチが入るのです。

毎回の精子所見に一喜一憂すればするほど、精子の状態は悪くなっていきます。

その為にも女性の「愛」が必要なのです。

 

 

高プロラクチン・・・5.28

当帰

不妊症を始め様々な婦人科疾患になくてはならない・・・当帰です。
本来は根を使うのですが、葉っぱからも甘い当帰の香りがします。
天婦羅にして食べると、体がポカポカと温かくなります。
高プロラクチン血症にも使われる当帰芍薬散も、もちろん当帰が入っています。

さて、今回のホルモンのお話はプロラクチンです。

プロラクチンも例外ではなく脳下垂体から出ています。

どんな時に高くなるかというと、授乳中です。赤ちゃんがオッパイを吸った時に、母性本能のスイッチが入って出てくるのです。
その時の生理活性に、排卵抑制があります。
育児の最中にもう一人赤ちゃんがお腹に宿ったら大変ですから・・・。
勿論卒乳すれば、普通の状態に戻り排卵が始まるのです。
そして次の妊娠へとスタートを切るのです。

授乳中以外で,この値が高い事を(15ng/ml)高プロラクチン血症といいます。

すると、卵巣への抑制がかかり排卵障害を起こし不妊の原因になる事があるのです。

原因は様々あります。

①    プロラクチノーマ(良性腫瘍)

②    視床下部の機能不全

③    薬剤性(βブロッカーや降圧剤、抗鬱剤)

④    甲状腺機能低下

⑤    授乳期間の長期化(二人目不妊)

⑥    原因不明

 

原因不明な場合は、どう考えればよいのでしょうか。

乳頭は肝経・乳房は胃経と考えます。

肝経は気血の出入りをコントロールします。

一番左右される感情がイライラ(肝鬱)なのです。

胃に落ちる食べ物で糖質が多いとインシュリンの分泌が盛んになります。

するとアドレナリンが作られ最終的に交感神経優位のイライラ感情が出てくるのです。

 

イライラをコントロールする心の生活習慣と、交感神経優位にならない食生活が、高プロラクチン血症だけに限らず妊娠しやすい体つくりにはとても大切な事なのです。

 

 

 

 

エストロゲン・・・5.20

女性のホルモンと言いましても色々あります。

今回はエストロゲン(女性ホルモン)のお話です。

 

エストロゲンは、卵胞ホルモンとも呼ばれ、生理や妊娠に深く関与するホルモンです。

女性が女性らしくあるためのホルモンといっても過言ではありません。

排卵、妊娠のためにはなくてはならないホルモンなのです。

膣頸管粘液(おりもの)を増やし精子を通りやすくするのもエストロゲンの働きです。

着床しやすいように子宮粘膜をふかふかにするのもエストロゲンの働きです。

 

それだけでなく、血流を良くする。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす。自律神経を安定させる。など健康維持にも効果を発揮します。

 

ならば、体の中にエストロゲンをどんどん入れてあげればいいのか?

というと、そうとも言い切れません。

エストロゲンは乳房をふくよかにもしますが、乳がんを誘発することもあるのです。

これは合成されたエストロゲンだけでなく、大豆やザクロなどのエストロゲン様作用のあるものでも
同じことが言えます。

 

必要な時に必要なだけ分泌されるのがよいのが、ホルモンなのです。

 

ホルモンは全てフィードバック作用を持っています。

フィードバック作用とは、少なければ出せと命令し、多ければ止めろと命令する作用です。

これらの働きをするのが、脳下垂体の視床下部⇒内分泌ホルモンなのです。

余談ですが・・・
これらの働きを漢方では腎と考えます。
そして、腎を強くするお薬の一つに地黄があります。
八味地黄丸や四物湯など不妊に良く使う漢方薬にも含まれています。
先週、岐阜薬科大学の薬草園に行ったときに咲いていた地黄の花です。

地黄の花

 

つまりストレスを受け流せるしっかりした自律神経と、子宮や卵巣が女性ホルモンの感受性を正しく認識できることが大切なのです。

妊娠はまず補腎から・・・5.16

補腎とは何か?

現代医学で使うところの腎と東洋医学で考える腎とは少しニュアンスが違うのです。

晩婚化や女性の社会進出に伴い、出産年齢が上がっています。

勿論、年齢とともに孕妊力は低下していくのは致し方ありません。

そこで大切になってくることが補腎といった考えです。

人間にはもって生まれた先天の本と食べ物(穀気)や呼吸(精気)によって得られる後天の本があります。

腎の力が先天の本なのです。

もって生まれたものを補うってどういうこと?と思われるかもしれません。

簡単に言うと腎を補うとは、老化を遅らせることです。

老化とは髄液や津液の不足ですから、それらを補い温め、流せば老化を遅らせることが出来るのです。

補腎とは視床下部⇒能下垂体⇒性ホルモンといった流れをスムーズにさせる事です。

漢方薬にはそんな働きをする物がたくさんあります。

淫羊蕾(インヨウカク)や杜仲、クコ、鹿茸、トシシなどを使うと補腎効果が高まるのです。

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これがうちの庭で咲いた淫羊蕾です。

そして、本当に腎を補うことが、実はあるのです。

それは、ご先祖様に感謝し敬う事と、神様に感謝し敬う事です。

そして、自然の理に背かない生活を心がけることです。

ご先祖様から受け継がれた力、神が作った人間の根源それが腎気そのものなのです。

 

12月20日 スキンシップが妊娠への第一歩!

もうすぐクリスマスです。
あなたにとって一番欲しいプレゼントは何ですか?
相手を思いやる心・・・お金のかからない究極のプレゼントですね。
(でも、女性には少し形であらわす必要があるかも・・・)

2013.12.20.1

今年最後の知多四国八十八か所巡りを先日終えました。
河和駅の近くの三つのお寺を巡礼しました。  葦航寺~影現寺~弥勒寺です。
今回は海岸沿いでしたので冬の海を一望できます。
静かな海を見ているとなんだか心が洗われる気がします。

2013.12.20.2

人間ってちっぽけな存在ですが、そんなちっぽけな人間が生きていく上で一番大切なことは自分を認めてくれる人が一人でも居るということではないでしょうか。
「言わなくてもわかる」ではなく「言葉に出して」更に「スキンシップ」が大切です。
そこで今回は「スキンシップ」のお話です。

不妊治療に訪れる夫婦の何割かが、セックスレスです。
原因は色々あると思うのですが・・・。

先日ニュースでこんな記事が載っていました。
セックスには3つのレベルあるとのこと。
レベル1(アドレナリンセックス)
興奮と快楽を感じるだけのセックス。
レベル2(セロトニンセックス)
相手に愛されることを実感でき、体も心も満たされるセックス。
レベル3(オキシトシンセックス)
「この人の子どもを産みたい」と思える究極のセックス。

レベルの高い女性ホルモンが分泌されるためにはスキンシップが必要だとのこと。

本当に皮膚からの刺激って大切なことだと思います。
赤ちゃんとのスキンシップによって出るプロラクチンひとつとっても納得ですね。
だからパートナーとのスキンシップってとても大切なことだと思います。
手を繋ぐだけでも大切なスキンシップです。
何もセックスだけがスキンシップではありません。
優しい心と思いやりの心で触れ合えばいいだけの事です。

特に不妊治療をしていると「作る」事に精一杯。
そんな時はどうして不妊治療を始めたのかを自分に問いただしてみて下さい。
答えは・・・「この人の子供が欲しい」ですよね。

人工授精や体外受精でも、このことはとても大切な事。
スキンシップを大切にしていると、体は良いホルモンを出し、赤ちゃんを産む準備をしてくれるのです。

「ふれあい」を大切に、かけがえのないプレゼントをしてみてはいかがですか・・・メリークリスマス!

 

12月17日 ピル副作用11人死亡例

12月も残すところ後半月を切ってしまいました。
本当に必要な治療を受けていますか?と疑問を感じることが多々あります。
薬や検査・・・何をとっても、自分で判断し使わなければいけない時代です。
今朝、朝日新聞の一面にこんな記事が載っていました.

新聞記事12.17

低用量ピルは避妊の目的だけでなく、子宮内膜症の治療や、不妊治療の移植周期前の卵巣の休息のためにまで使われています。
ピルとは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の合成ホルモンです。
エストロゲンは静脈血栓や肺血栓のリスクがあり、プロゲステロンは動脈血栓(脳卒中や心筋梗塞)のリスクが高まります。
もともと、血液凝固系と線溶系のバランスを崩すので注意が必要なのですが、どうやらピルは血小板や内皮細胞にも作用して血液凝固を促進するらしいのです。

でも、本当のところの血栓障害はもっと多いような気がします。
たとえば、喫煙者の場合はもっともっと危険度は跳ね上がると思います。

それ以上に問題なのが、うつ状態をつくること。
婦人科では、「そんな話は聞いたことがないし、気のせいだ」との説明。
でも、実際当店でもうつ状態になってやる気が無くなるといった声を多く聞きます。
ホルモンバランスがオーダーメードで放出されない体は、やっぱり精神的にもおかしくなるはず。
そのうえさらに、その人が心療内科で、抗鬱剤のお世話になっている。
これって、本当におかしいことだし、悲しい事実なのです。

しっかりお薬や検査を把握して、メリット、デメリットを自分で判断しなければいけない時代です。

12月11日 卵子の老化について!

2013.12.11

女性の社会進出や晩婚化によって結婚年齢が高くなっています。
そこで最近問題になっているのが「卵子の老化」
実際、年齢とともに、妊娠率が低下しているのは事実です。
病院で不妊治療を始める時期も35歳を過ぎている割合が多いのも事実です。
体外受精による出産の場合35歳で15%、40歳で7.7%(13人に1人)です。
その反面、NHKが実施したアンケートによると、40歳以上でも妊娠できると思っている人72%。
このギャップに驚きを隠さずにはいられません。

ところで卵子の老化とはなんでしょうか?
ひとつは、卵子が成長・授精・着床するためのエネルギーの不足です。
もう一つは、活性酸素によって卵子が傷つくことです。
今現代の通説ではこの働きをするのが、ミトコンドリアだということです。

このミトコンドリア活性を高める事を漢方的に考えると腎陽虚の改善と補気です。
活性酸素の除去はスカベンジャーの活性です。(抗酸化作用とも言います)

この二つを目標にして少しでも高齢な人の妊娠率を高めることが漢方をはじめ自然薬の役割のような気がします。欲しい願う強い心と、すべてを受け入れる柳のような心を持って対処すれば、きっと良い結果が出てくるような気がします。

12月10日 温灸が妊娠率をアップ!

2013.12.10.112月になって気温もどんどん下がってきました。
そんな季節にオススメなのが温灸!

妊娠三穴・・・
妊娠を希望する方に当ててほしいツボの三か所。
お臍(神闕)・・・シンケツ
お臍の約5㎝下(関元)・・・カンゲン
左右の股関節の位置(気衝)・・・キショウ
この三か所の温灸で子宮・卵巣をはじめ、お腹まわりの血流を改善することが出来るのです。

時間は神闕・・・10分 関元・・・10分 気衝・・・5分づつ  合計30分
たかが温灸されど温灸、これがまた、面白いように効果をあげるのです。
温めるといえばお風呂・・・もちろん自律神経も安定するのでお風呂の効能はそれなりにはあります。
でも、温灸は局所を温めることにより必要な部分の血流が良くなるというメリットにあります。
実際、コツコツと温灸だけしていて、基礎体温がきれいに整ってきた人もたくさんみえます。

そしてこの温灸の特徴は何と言っても使いやすさ!
取っ手がついているのでお腹に挟んで家事をしながら、パソコンをしながら、テレビを見ながら・・・
~しながら温灸が出来ることです。
何事も継続が一番。
今年の冬は温灸でストレスを発散、そして冷えを改善してみてはいかがでしょうか。

私達が毎日使っている温灸を今日は少し紹介してみました。

2013.12.10.2

ところで、妊娠三穴の合計が30分・・・40分温かいとのことで、あとの10分はどうすればいいの?
そこで、この取っ手が役立つのです。
取っ手を持って、5分づつ両耳に当ててみて下さい。
耳をよく見ると胎児の形をしています。
耳には脳下垂体や視床下部を安定させるたくさんのツボがあるのです。
性腺刺激ホルモンや放出ホルモンは視床下部や脳下垂体のデジタル信号によってコントロールされているのです。

 

12月9日 赤ちゃんが欲しければBMI22

2013.12.9

昨日、今年最後のマラソン大会に袋井まで行ってきました。
10月の後半から、一か月半の間に三本のフルマラソンを走り切りました。
ちょっと、体がバテ気味です。

今でこそマラソンブームで、若い女性をはじめ、朝夕多くのランナー達が街中を颯爽と走っています。
私がマラソンを始めた10年前は、ストイックな人か、痩せたいと思っているデブしか走っていませんでした。

代謝量は体重×距離で計算できます。
つまり、62キロの私が42.195キロ走ると2616Kcalを消費するわけです。
でもこれは、脂肪が燃焼しているのではないのです。
人間には基礎代謝が備わっていて、私の場合だと1300kcalほどあります。
すなわち、本当は1316kcal消費しただけなのです。
脂肪1グラムが8kcalですので、160gほど脂肪が燃えただけなのです。
やはり痩せようと思ったら、毎日毎日の積み重ね以外方法は無いのです。
摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす・・・これだけです。

自分の体重の肥満度をあらわすのにBMIという方法があります。
BMIは「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で計算されます。
不妊の方でこの数字が22に近づくと妊孕率がアップするとの報告があります。
実際、太り気味の人は有酸素運動と食事で適正なBMIの数値に近づけると、赤ちゃんが授かることを数多く経験しています。
とはいっても、あまり激しい運動は脳の視床下部の働きに異常をきたすのでホルモンバランスが乱れます。
また、活性酸素も増えるために卵子の老化につながってしまいます。
だから、不妊治療中の方は、適度な有酸素運動をコツコツが良いようです。
一か月半の間に三本もフルマラソンは絶対止めて下さいね。