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精子力!・・・6.18

睡蓮

梅雨の花と言えば紫陽花ですが、もう一つ睡蓮も雨に良く似合う花です。
梅雨空の元、今日睡蓮の花が「ポン!」と咲きました。
睡蓮鉢の中には生まれたばかりのメダカの赤ちゃんがたくさん泳いでいます。
メダカの赤ちゃんを見ていたら、不意に精子を思い出しました。
ということで、最近のニュースになっている精子に良い食品悪い食品の話です。

女性の卵子の力が半分、男性の精子の力が半分。
それによって、受精卵の力が決まってくることはおわかりだと思います。
その精子にとって悪い食品・・・チーズ!
チーズを常食するヨーロッパの人に精子所見の悪い人が多いとのことです。
はたして本当にチーズは精子に良くない食べ物なのでしょうか。

 

チーズはホルモン活性を高める亜鉛が豊富。
チーズは性欲を亢進させるフェニルアラニンが豊富。
ということで、積極的に摂取するとよい食品にあげられていました。

せっせと、ハンバーガー、ピザ、グラタン、そしてチーズの盛り合わせ。ついでにポリフェノールのたっぷり入った赤ワイン・・・そんな食事が多くありませんか?

ところがどっこい、最近の研究によると・・・

チーズは精子の奇形率が上がる!
チーズは精子の運動率が低下する!
チーズは精子の濃度を低くする!

 

さあ大変!どうしたらいいのでしょうか。

 

ミルクの成分には、女性ホルモンに関する物質が沢山含まれていて、男性ホルモンンの活性を弱めてしまうということが原因何のかもしれませんね。
エストロゲンの60%~80%が乳製品による摂取とのことです。

 

チーズは一般的にナチュラルチーズとプロセスチーズに分かれます。
一般的に私たちが食べているのがプロセスチーズ。(発酵が止まっています)
そのチーズを作る過程での「タンパク固定剤」や「乳化剤」が精子に悪いのではないかという説もあります。

 

とにかくそのような結果が出た以上「積極的にチーズ!」「積極的に乳製品」は控えたほうが無難ですね。
男性も女性も食事はバランスが大切!偏った食生活は何かと危険です。

 

 

 

 

甚目寺観音は子授けに良い・・・6.13

梅雨の晴れ間が広がった、東海地方です。
この時期太陽が覗くと、とっても暑くなりますね。
そんな中、甚目寺観音の手作り朝市に行ってきました。

甚目寺朝市

 

毎月12日に繰り広げられる朝市ですが、ちょっとユニークな市なのです。
手作り感が一杯のお店ばかりです。
無農薬コーヒー、地元の野菜を使ったピザ、手作り石鹸、無添加ドーナツ、キッシュ、Tシャツ、・・・
う~ん、何だかお寺の朝市のイメージが変わりました。

とにかく楽しそうで体にも良さそう。
一昔流行ったロハスってな感じですかね。

こだわりを持った店、・・・そんなお店がどんどん消えていきます。
大量生産、均一、お値打ち・・・私達は本当にそれを望んでいるのでしょうか?
だから、この甚目寺観音の手作り朝市が人気なのです。

こだわる事は本当は豊かな事で、楽しい事なのです。

そんな甚目寺観音は子授けとしても知られています。
お寺に安置されている猿の置物を10日ほど借り、子作りに励むと願いが叶うとのこと。
子宝を望んでいる方は一度、お参りに訪れることをお勧めします。
出来れば毎月12日の、手作り朝一に合わせて訪れることをお勧めします。

体に優しいものは、触れているだけで何だか温かい感じがします。
私のお店、漢方のかわい薬局も温かいお店でいつづけたいと思います。

 

 

 

 

精子について・・・6.11

精子が弱くなり、数がだんだん減ってきています!

不妊の原因・・・女性45%、男性40%

精子所見の悪い、成人男性・・・全体の10%

男性には結構ショッキングな数字ですね。

 

赤ちゃんは卵子と精子が出会って生まれるのです。

お母さんの卵子を良くすることだけでなく、お父さんの精子を良くすることも必要です。

 

その為に何をすればいいのでしょうか?

 

とにかく精子は高温を嫌います。

お風呂やサウナは短めに、そして下着やジーンズはゆるめが良いようです。

 

血液が流れにくくなると熱をもちます。

精巣静脈瘤があると精子所見が悪くなるのはそのためです。

睾丸や精巣の湿熱を改善する漢方薬(竜胆寫肝湯や五淋散)を使うのも一つの手です。

 

そして絶対NGなのが「タバコ」

タバコは精子を酸化させ傷つけます。

タバコを止めるだけで運動率も奇形率も驚くほど改善していきます。

 

食事でも気を付けることはたくさんあります。

まずはカロリーオーバー。

内臓脂肪が増えると男性ホルモンの分泌も低下し、精子の数も減少します。

それとコンビニ弁当やジャンクフォード。

菌が増えない為に防腐剤がたっぷり入っています。

もちろん防腐剤たっぷりの体の中では精子も増えません。

 

最後に最も重要な事。

それはストレス・・・実は男性の心はガラス細工のように脆いのです。

ストレスを受けると、染色体末端にある細胞寿命「テロメア」のスイッチが入るのです。

毎回の精子所見に一喜一憂すればするほど、精子の状態は悪くなっていきます。

その為にも女性の「愛」が必要なのです。

 

 

横浜で勉強会・・・6.10

横浜大和屋

6月8日(日)には横浜での勉強会の講師を頼まれ行ってきました。
1時間半お話しをさせていただきました。
皆さん、立派な先生方で、お話しをするのもおこがましい限りです。

でも、お話しすることによってさらに自分の意識が高まってくるから良しとしましょう。

薬局といったお仕事を始めて23年がたちました。
長い時間をかけて気づいたことは、私のお仕事は人を癒す事だという事。
そのためにも、私自身の心と身体が健康状態でないといけません。
健康状態とは、常に前向きに考えられる状態をいいます。
人間ですから体調の悪いときも沢山あります。
でも、そんな状態でも一歩を踏み出すことが出来る力を健康体と言います。
勿論、イライラしたり落ち込んだりすることもあります。
そんな時でも、人に合った時にはにっこりほほ笑むことが出来るのが、心が健康体というのです。

講演の後皆で懇親会に参加してきました。
とても美味しいお酒と食事でした。
帰りには定番の崎陽軒のシュウマイをお土産に買って帰りました。

お客さんにも、心と身体の健康法をお話しできる機会を作るのもよい方法かなしれません。
もし、ご要望がございましたらお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

食育2・・・6.6

毎日、梅雨らしい日が続いています。
気分転換にお店の入り口に「紫陽花」を置いてみました。

紫陽花1

前回の食育の基本・・・食べる姿勢の続きです。

「牛乳の中の乳糖がアレルギー、下痢の原因になる」とか
「牛乳はビタミンCを阻害して逆に骨を弱める」とか
「牛乳に含まれる飽和脂肪酸は、動脈硬化、心臓病、脳卒中の原因になる」とか
「成長ホルモンや女性ホルモンを使っているため性ホルモン系の癌になる」とか

牛乳は社会悪だ!との記事や言葉が溢れています。

本当の様な気もしますし、不安を煽っている様な気もします。

では実際私たちはどのように考え、行動し、選択すればいいのでしょうか?

色々な情報が氾濫している今の世の中、事実は一つだけではないのかもしれません。

だからこそ「感じる」を大切にしなければいけないような気がします。

 

「温かい牛乳を飲むとぐっすり眠れる」とか
「運動の後に牛乳を飲むと筋肉の疲労回復が早まる」とか
「勉強で疲れた頭には一杯の牛乳が最高」とか

そんな声が実際に聞こえるのも事実です。

私は水分補給として牛乳をコップで飲むといった習慣は、今はありません。

私の息子は食事の時に、お茶の代わりに牛乳を飲んでいます。

「感じる」とは「正しいことを心で理解する」・・・ことです。

 

人間も牛も赤ちゃんを産んで「乳」が出るのです。

「牛乳」は牛が赤ちゃん育てるための大切なものなのです。

でも、お母さん牛は自分の子供に「乳」を与えるチャンスは一度もありません。(人間に奪われたのです)

そんな大切な「乳」を私達人間は牛から横取りしているのは事実です。

 

だからこそ、決して牛乳を粗末に扱わないでほしいのです。

もし飲むなら、大切に心して飲んで頂きたいのです。

 

 

 

食育とは・・・6.5

20130108.1

写真は我が家の愛猫「銀杏」です。

今回は私たちが何気に食べている食事について考えてみたいと思います。

今は小学校でも「食育」といった授業があるようです。

そこで、食育とは何か・・・まずは、基本中の基本の食育を考えてみたいと思います。

 

山の麓に、とっても優しいお爺さんが住んでいました。

ある日、薪を拾いに出かけたとき、猟師に撃たれ、足に傷をおった兎を見つけました。

お爺さんは兎を連れて帰り、甲斐甲斐しく傷の手当てをしました。

そして、すっかり元気を取り戻した兎との、楽しい生活が始まりました。

小さな畑で作った穀物を、兎とともに分け合い、食べました。

干ばつで、ほんの少ししか穀物を収穫することが出来ない年がやって来ました。

一面雪に閉ざされた冬のある日、とうとう保存してあった穀物が底を尽きました。

最後の晩餐をお爺さんと兎は、楽しそうに頂きました。

次の日はもう食べるものがありません。

お爺さんと兎さんは、黙って焚火を見つめあっていました。

すると兎が、ぴょんと跳ね

「お爺さん、今まで本当によくしてくれました」

「私はお爺さんに今まで、何もしてあげることが出来なかったのが心残りです、せめて・・・・」

そう言うと、兎は焚火の中に幸せそうな顔で飛び込みました。

 

お爺さんは、どんな気持ちで兎を頂いたのでしょうか?
物を食べるということは、命を頂くということです。
お爺さんの気持ちになって、今日これからの食事の頂き方を考えてみてください。
これが「食育」の原点なのです。

 

 

 

 

湿邪って・・・6.4

そろそろ東海地方も梅雨入りしそうですね(梅雨入りしました。)
こんな時期は心も体も何だか気分良くありません。
そうです、「気」が流れなくなる時期なのです。

漢方の世界では病邪を六淫に分類して考えます。
「風」「寒」「暑」「湿」「燥」「火」です。
この時期の邪は「湿邪」ですね。

「脾は湿を悪み、燥を好む」と言われるように消化する場所(脾)は湿気を嫌います。
脾は人間が生きていく上で必要なエネルギーを製造する場所なのです。
この時期、軟便になったり食欲が落ちたり、疲れやすくなったりするのは仕方ありません。

そんな時だからこそ、温かい飲み物をとりましょう。
(冷蔵庫でキンキンに冷えたビールはだめです、と自分に言い聞かしていますが・・・)
体の湿を取り去る食材を大いに利用しましょう。
(きゅうりやナスなどは体の水分を取り去ってくれます)

そしてなんといっても「気」の流れをよくすることはとても大切なことなのです。
そのためには「気持ち」が大切。そうです「気の持ちよう」なのです。

ちょっと素敵な傘を買って、ちょっと素敵な雨靴を買って、ちょっと素敵な雨ガッパを買って・・・
蛍を見に出かけましょう。紫陽花を見に出かけましょう。

紫陽花

昔からこの時期に蒼朮を焚くといった習慣があります。
蒼朮はオケラの事出で、オケラを燻して室内の湿気を取り去る習慣があるのです。
もちろん漢方薬にも蒼朮を使ったものがあります。
特にこの時期、胃腸の働きが弱って消化不良を起こしている人に使う「平胃散」にも蒼朮が入っています。

そしてなんといってもこの時期大切なのは「気」の巡リ。
特に牛黄や麝香など動物生薬には「気」と「湿」を一気に取り去る凄い力があるのです。

 

 

 

 

 

 

名古屋もそろそろ梅雨入りか・・・6.3

名古屋城

夜8時に仕事を終え、天気の良い日は名古屋城にジョギングに出かけます。
木曜日は瑞穂陸上競技場でランニングスクールのスピード練習。
気温も上がってきて、疲れも溜まりがちです。
そんな折の出来事です・・・。

5月末から6月の頭にかけて、この時期とは思えない暑さがやってきたようです。
「やってきたようです」とは、知らなかったような言い方!
はい、ちょうどそのころ海外に出かけていたので・・・。
というのは真っ赤なウソで、実は風邪を引いて寝込んでいました。
ゾミゾミと変な寒さが体を襲い、皮膚皮毛を触るだけで不快感100%

このところ、自分のキャパを超えた運動をしていて、おまけにビールの飲みすぎ。
エネルギー不足プラス、胃の冷え(水の停滞)といった感じでしょうか。

汗を思いっきり掻いた状態で水分補給をするのは正しいのですが
水分不足をビールで行ったのが、そもそもの失敗。

冷たいビールがたくさんの暖かいお小水を体から奪っていきました。
本来、湯気の出るほどの小水のエネルギーは体を維持するためのエネルギーなのですから。

胃の水を裁きながら、寒気や頭痛を改善する小青竜湯に咳のお薬、麻杏甘石湯を合わせて何とか改善。

昨日の夜はちょっと体がだるかったけれど、牛黄を飲んで、15キロのジョギング。

その後、温かいササヘルス⇒ビール⇒温かいササヘルス・・・という具合に。
本来ならビールはやめるべきですけどね。

とにかくこれからの時期、胃には常に温かいものを落とし込んでやったほうがよさそうです。

今週の中ごろから名古屋も梅雨に入りそうです。
体調を崩さないよう、元気にお過ごしください。
今日から、私も完全復活です。
久しぶりに20キロ以上のジョギングをしてみようと思っています。
勿論そのあとは、ビール無しで温かいササヘルスのお茶を飲んで寝ます。

 

 

 

治療とは?・・・5.30

名古屋では朝から真夏のような太陽が照りつけています。

庭ではシモツケソウが咲き出しました。

水分補給をしっかりして、かつ体を冷やさないよう気を付けてお過ごしください。

シモツケソウ

 

「治癒」という言葉があることはご存知だと思います。

 

「治」とは・・・トリートメントの事

「癒」とは・・・ヒーリングの事

 

積極的に病邪に戦いを挑んでいくことを「治」

心と体を癒してあげることを「癒」

 

ドクターのお仕事が「治」

私の薬局のお仕事が「癒」

 

自分らしい人生を送るために「選択」しなければいけないことがあります。

癌などのように、生死にかかわる疾患の場合は特に顕著に感じます。

 

しなくてもよい治療をすること、しても仕方のない治療をすること。

自分でしっかり選択できないと自分らしい人生を完結できなくなってしまいます。

体が病んでも心は病んでいない状態でなければ正しい選択はできません。

 

癒しとは心が楽しくなる方向にもっていく方法です。

「病は気から」といいます。

気とは形の無いものだけど、必ずあるものです。

だから感じるしかありません。

 

心が楽しくなる方法は世の中に一つしかありません。

沢山の人を幸せにすれば、自分の心が楽しくなるのです。

和顔愛語だけでもいいのです。道を譲るだけでもいいのです。

人の為になる事が、自分の心の糧になるのです。

 

 

 

高プロラクチン・・・5.28

当帰

不妊症を始め様々な婦人科疾患になくてはならない・・・当帰です。
本来は根を使うのですが、葉っぱからも甘い当帰の香りがします。
天婦羅にして食べると、体がポカポカと温かくなります。
高プロラクチン血症にも使われる当帰芍薬散も、もちろん当帰が入っています。

さて、今回のホルモンのお話はプロラクチンです。

プロラクチンも例外ではなく脳下垂体から出ています。

どんな時に高くなるかというと、授乳中です。赤ちゃんがオッパイを吸った時に、母性本能のスイッチが入って出てくるのです。
その時の生理活性に、排卵抑制があります。
育児の最中にもう一人赤ちゃんがお腹に宿ったら大変ですから・・・。
勿論卒乳すれば、普通の状態に戻り排卵が始まるのです。
そして次の妊娠へとスタートを切るのです。

授乳中以外で,この値が高い事を(15ng/ml)高プロラクチン血症といいます。

すると、卵巣への抑制がかかり排卵障害を起こし不妊の原因になる事があるのです。

原因は様々あります。

①    プロラクチノーマ(良性腫瘍)

②    視床下部の機能不全

③    薬剤性(βブロッカーや降圧剤、抗鬱剤)

④    甲状腺機能低下

⑤    授乳期間の長期化(二人目不妊)

⑥    原因不明

 

原因不明な場合は、どう考えればよいのでしょうか。

乳頭は肝経・乳房は胃経と考えます。

肝経は気血の出入りをコントロールします。

一番左右される感情がイライラ(肝鬱)なのです。

胃に落ちる食べ物で糖質が多いとインシュリンの分泌が盛んになります。

するとアドレナリンが作られ最終的に交感神経優位のイライラ感情が出てくるのです。

 

イライラをコントロールする心の生活習慣と、交感神経優位にならない食生活が、高プロラクチン血症だけに限らず妊娠しやすい体つくりにはとても大切な事なのです。