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12月11日 卵子の老化について!

2013.12.11

女性の社会進出や晩婚化によって結婚年齢が高くなっています。
そこで最近問題になっているのが「卵子の老化」
実際、年齢とともに、妊娠率が低下しているのは事実です。
病院で不妊治療を始める時期も35歳を過ぎている割合が多いのも事実です。
体外受精による出産の場合35歳で15%、40歳で7.7%(13人に1人)です。
その反面、NHKが実施したアンケートによると、40歳以上でも妊娠できると思っている人72%。
このギャップに驚きを隠さずにはいられません。

ところで卵子の老化とはなんでしょうか?
ひとつは、卵子が成長・授精・着床するためのエネルギーの不足です。
もう一つは、活性酸素によって卵子が傷つくことです。
今現代の通説ではこの働きをするのが、ミトコンドリアだということです。

このミトコンドリア活性を高める事を漢方的に考えると腎陽虚の改善と補気です。
活性酸素の除去はスカベンジャーの活性です。(抗酸化作用とも言います)

この二つを目標にして少しでも高齢な人の妊娠率を高めることが漢方をはじめ自然薬の役割のような気がします。欲しい願う強い心と、すべてを受け入れる柳のような心を持って対処すれば、きっと良い結果が出てくるような気がします。

12月10日 温灸が妊娠率をアップ!

2013.12.10.112月になって気温もどんどん下がってきました。
そんな季節にオススメなのが温灸!

妊娠三穴・・・
妊娠を希望する方に当ててほしいツボの三か所。
お臍(神闕)・・・シンケツ
お臍の約5㎝下(関元)・・・カンゲン
左右の股関節の位置(気衝)・・・キショウ
この三か所の温灸で子宮・卵巣をはじめ、お腹まわりの血流を改善することが出来るのです。

時間は神闕・・・10分 関元・・・10分 気衝・・・5分づつ  合計30分
たかが温灸されど温灸、これがまた、面白いように効果をあげるのです。
温めるといえばお風呂・・・もちろん自律神経も安定するのでお風呂の効能はそれなりにはあります。
でも、温灸は局所を温めることにより必要な部分の血流が良くなるというメリットにあります。
実際、コツコツと温灸だけしていて、基礎体温がきれいに整ってきた人もたくさんみえます。

そしてこの温灸の特徴は何と言っても使いやすさ!
取っ手がついているのでお腹に挟んで家事をしながら、パソコンをしながら、テレビを見ながら・・・
~しながら温灸が出来ることです。
何事も継続が一番。
今年の冬は温灸でストレスを発散、そして冷えを改善してみてはいかがでしょうか。

私達が毎日使っている温灸を今日は少し紹介してみました。

2013.12.10.2

ところで、妊娠三穴の合計が30分・・・40分温かいとのことで、あとの10分はどうすればいいの?
そこで、この取っ手が役立つのです。
取っ手を持って、5分づつ両耳に当ててみて下さい。
耳をよく見ると胎児の形をしています。
耳には脳下垂体や視床下部を安定させるたくさんのツボがあるのです。
性腺刺激ホルモンや放出ホルモンは視床下部や脳下垂体のデジタル信号によってコントロールされているのです。

 

12月9日 赤ちゃんが欲しければBMI22

2013.12.9

昨日、今年最後のマラソン大会に袋井まで行ってきました。
10月の後半から、一か月半の間に三本のフルマラソンを走り切りました。
ちょっと、体がバテ気味です。

今でこそマラソンブームで、若い女性をはじめ、朝夕多くのランナー達が街中を颯爽と走っています。
私がマラソンを始めた10年前は、ストイックな人か、痩せたいと思っているデブしか走っていませんでした。

代謝量は体重×距離で計算できます。
つまり、62キロの私が42.195キロ走ると2616Kcalを消費するわけです。
でもこれは、脂肪が燃焼しているのではないのです。
人間には基礎代謝が備わっていて、私の場合だと1300kcalほどあります。
すなわち、本当は1316kcal消費しただけなのです。
脂肪1グラムが8kcalですので、160gほど脂肪が燃えただけなのです。
やはり痩せようと思ったら、毎日毎日の積み重ね以外方法は無いのです。
摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす・・・これだけです。

自分の体重の肥満度をあらわすのにBMIという方法があります。
BMIは「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で計算されます。
不妊の方でこの数字が22に近づくと妊孕率がアップするとの報告があります。
実際、太り気味の人は有酸素運動と食事で適正なBMIの数値に近づけると、赤ちゃんが授かることを数多く経験しています。
とはいっても、あまり激しい運動は脳の視床下部の働きに異常をきたすのでホルモンバランスが乱れます。
また、活性酸素も増えるために卵子の老化につながってしまいます。
だから、不妊治療中の方は、適度な有酸素運動をコツコツが良いようです。
一か月半の間に三本もフルマラソンは絶対止めて下さいね。

 

 

12月3日 自分の体は自分で守る

街の街路樹も散り始めいよいよ冬がやって来ました。
カレンダーを見ると、残りがありません。
皆さん、今年やり残したことはありませんか。
人生は、始まりよりも締めが大切だと思いませんか?
一年をどう過ごしたか・・・それにより次の年の目標が決まるのです。
2013.12.3.2

 

 

 

 

 

冬は余分なものを捨て去り、体の内側にエネルギーを溜め、漏らさないようにする時期。
落葉樹も葉っぱに余分な水分と栄養が行き渡らないように膜を作り葉っぱを落とすのだそうです。
人間もかぼちゃや、蓮根、ブロッコリー、サツマイモなどの温野菜を食べエネルギー内に溜めるのが良いのです。(地産地消でかつ季節の野菜を摂りましょうということですね)

2013.12.3.1

 

 

 

 

 

 

 

 

食事が人生を変えるとは決して大げさなことではありません。
あと、ほんの少しの体力や気力が意識そのものを変え、意識が宿命を変え、宿命が人生を変えるのです。
そのためにも、体が喜ぶ食事をしましょう。

そこで、いったい体が喜ぶ食事って何?
出来るだけ形のわかる食材や調味料を使い、手間暇をかけた食事を心がけることです。

先日、トランス脂肪酸が体に良くないとの記事を見つけました。
大まかに解説すると、ファーストフードのポテトやチキンなどの多くが、マーガリンで揚げているとのこと。
マーガリンやショートニングは水素添加により安定化させた、この世に存在しない油。
顕微鏡で見ると、まるでプラスチック。
アメリカでは規制の対象となっているのだが、日本では「今の摂取量では人体に影響が無い」との解釈。
これは、マーガリン工業会の圧力がかなり働いたとのこと・・・。
これからの時期、パーティーセットやファーストフードがスーパーなどで並びます。
見た目は鮮やかで、豪華なイメージですが、果たしてそんな食事で、健康を維持できるのでしょうか。
もっともっとスローな生活スタンスで、食事を楽しむのが良いようです。

心穏やかに・・・

2013.10.1010月になっても真夏のような暑さです。
異常気象ですね。
走り始めると汗が吹き出します。
3回目の知多四国八十八か所巡りです。

今回は名鉄坂部駅~名鉄知多半田。
安楽時~興昌寺~洞雲寺~観音寺~平泉寺
~海蔵寺~光照寺~光照院~龍台院
走行距離は今回も13キロ。

今回は途中の平泉寺でお参りした時に財布をお堂の中に忘れてしまいました。早速電話でその旨を伝えたところ、探して頂きました。(感謝!)

仏のような心にはなかなかなれませんが、少しでも近づけたらとは思います。
時々よからぬ風が心の中に吹くことがあります。そんな時は今日買った「世渡りの道」を思い出します。
綺麗な心であれば健康の時であれ、病気の時であれ常に「心は穏やか」です。

そろそろ忙しくなりますのでしばらく知多四国八十八か所巡りも中断です。
何とか春までには満願したいのですが、できるでしょうか?
ちなみに結願は八事の興正寺です。

 

 

9月26日 お客様の願いが叶いますように・・・知多四国巡礼  

2013.9.26先週に引き続き知多四国巡礼の旅です。

そういえば管直人(前総理大臣)が四国八十八か所巡りの旅を終えた記事が出ていました。
懺悔の巡礼なのか、新しい自分発見の巡礼なのかは知りませんが、とにかく心を磨くためには自分自身と向き合う必要があります。
忙しい現代でそんな時間を作ることが出来る今に感謝しなければいけませんね。

さて今回は極楽寺から始まり伝宗院・明徳寺・観音寺・安徳寺・福住寺・海潮院・年弘法東光院までの8箇所を巡礼しました。(全走行距離は13キロ)

私達に子供が授かった縁でしょうか、同じように赤ちゃんを望むお客さんが沢山来店するようになってきました。不安、希望、焦り、絶望・・・色々な感情が入り混じりながら時間が過ぎていきます。
そんな感情をわかってあげることが出来、うなづいてあげるだけでも、私たちの仕事の存在意味があると思います。
一緒に希望が叶えられるように願ってあげることが一番の仕事です。
そのうえでその人に合ったアドバイスをしてあげる・・・神様から与えられたお仕事かもしれませんね。

「お店に来ている人の願いが叶いますように」「沢山のお客さんが子宝に恵まれますように」
そんな願いも忘れずにお祈りする知多四国八十八か所巡りの旅は続きます・・・。

 

赤ちゃんを授けていただいたお礼に!  2013年9月19日

2013.9.19.1結婚七年目にして不妊治療開始。
3年越しで長男が誕生。
3年後に長女が誕生。

その時に始めたのが知多四国八十八か所めぐり。
「何とか子供が授かりますように」と祈りながら。
そして二人の子供を授かった今・・・お礼参り開始です。

子供も元気に成長して保育園に行っています。
その束の間に、今回は走って八十八か所を巡ることにしました。
スタートは名鉄の前後駅・・・一番札所は曹源寺。

2013.9.19.3この日廻った寺は五つ。
曹源寺・極楽寺・普門寺・延命寺・常福寺です。
帰りはJR盛岡駅から名古屋まで戻りました。

前回は約2年かかって巡りました。
はたして今回はどれくらいかかるのでしょうか。
何となく、懐かしく感じます。

お寺を巡りながら願いを掛ける訳ですが、本当は道中に感じる心の声を聞くことが本当の巡礼のような気がします。
以前は「強く願う事が出来ない自分が弱いんだろうか」とか「自分勝手な心がよくないんだろうか」とか「他人に対する優しさが無い自分を改めなければいけないんだろうか」などと自分を見つめるための巡礼だったような気がします。

2019.9.19.2今回はとにかくお礼。そして新たな願い。
「子供二人も授けてくださってありがとう」
「二人の子供が優しい人間に成長しますように」
この二つだけの知多四国八十八か所巡りが始まったのです。

車や電車では感じることのできない空気や風景が走ったり歩いたりすることの素晴らしさです。

2013.9.19.4今回の走行距離13キロ。
まだまだ日中は日差しが強くて水分補給は欠かせません。
だがこの日は中秋の名月。
夜はすっかり秋の装い。
虫の声にも秋を一段と感じるようになってきました。

夜ご飯を食べ二人の子供と散歩に出かけました。
名古屋ツインタワーの横に真ん丸な月が出ていました。

発酵おたね人参  2013年9月18日

カレーライスに入っている赤い人参。
小さいときには本当に嫌いだったなあ。

でも今回お話しする人参はおたね人参。
赤い人参はセリ科、おたね人参はウコギ科で全く別物です。
おたね人参より朝鮮人参といったほうが聞き覚えがあるかもしれませんね。

おたね人参の効能として「体を温める」「元気になる」「長生きできる」「美しくなれる」「子宝に恵まれる」
といったイメージがあるのではないでしょうか。

ところでおたね人参は年間約1万トンの生産量があり中国、韓国で主に生産され日本で生産される量は100トンといったところです。栽培に適した土地は斜面の水はけがよい所。土地は種を捲く前2年間は何も植えてはいけません。収穫は5~6年後。収穫後の畑は10年以上おたね人参を栽培することが出来ません。

そんなおたね人参だからこそより良く、より吸収しやすい形にすることが大切ですね。

そこで考え出されたのが、発酵による人参成分の効果アップです。
温度管理と植物発酵エキスによりおたね人参の研究が吉林省長春市で研究され
たどり着いたのが「発酵おたね人参」なのです。

ここで~おたね人参伝説~

はるか昔、秋の深まった山で猟をしていた兄弟がいました。
「じきに寒くなるから早く山を降りるように」と老人が忠告しました。
若く、体力もある兄弟は老人の忠告も聞き入れずに、どんどん山の中に入っていきました。
獲物を追っていくうちに雪が降り始め、山の中に閉じ込められてしまいました。
仕方なく洞窟の中に身をひそめることにした兄弟。
動物肉や、植物を食べて飢えをしのいでいました。
あるとき人間の形に似た植物を少しかじると体がポカポカしてきて、元気になることを感じました。
春になり、二人は多くの獲物を手に、喜び勇んで家へ帰りました。
村人たちは、顔色の良い、更に頑丈になった兄弟たちを見て不思議がりました。
彼らは山での生活と、その時手に入れた植物を見せました。
村の長老は笑いながら言いました。
「こいつは人間の形に似ており人を生かせる植物だから人生と呼ぼう!」
人生を食べるようになり村人たちは元気になり、長寿で子宝に恵まれるようになり、子孫繁栄・長寿村と知られました。
そして、”人生”はいつしか”人参”と名を変え、現代に伝えられているのです。

そんな発酵おたね人参を冷房の強い研修会の会場で一袋飲んだら・・・
なんと体がポカポカ温かくなり眠気も覚め、シャキッと元気になりました。
そんな最高の「おたね人参」が手に入りました。

 

 

名古屋の下町(中村区)の住宅街でのんびり相談薬局を営んでいます漢方のかわい薬局です。
今日は朝から秋の風が吹き抜けています。でも日差しはやっぱり厳しいです。

 

 

 

母乳育児をしてみませんか?

2013.9.14朝夕はすっかり涼しくなり秋を感じるようになってきました。
萩の花も咲き始めました。
食欲の秋、スポーツの秋。
何か良いことが起きそうな秋。
小さな幸せが舞い降りるといいですね。

 

医療もファッションも育児も流行というものがあります。
昔と今では育て方、考え方が変わってくるのは当然かもしれません。
今は母乳の育児が推奨されているようです。

そこで母乳のお話です。

母乳は二つのホルモンの関与をうけています。
一つはプロラクチン。このホルモンは母乳を作ります。
もう一つがオキシトシン。このホルモンは母乳を絞り出します。

赤ちゃんがお乳を吸う行為や赤ちゃんとのスキンシップによってオキシトシンは活発になります。
簡単に言えば母性本能を呼び覚ますホルモンといったところでしょうか。
母乳は最初の15分で約9割が出ます。
残りの1割の時間が赤ちゃんとのスキンシップの時間でもあるのです。
このような時間がさらに母性を刺激し母乳育児を継続できるきっかけになるのです。

実際、母乳の利点をあげてみましょう。

第一に母乳の中に多量にあるDHA(ドコサヘキサエン酸)やAA(アラキドン酸)は中枢神経や視神経の発達を助けます。また生後脳神経のシナプスが急速に発達する時には母乳に入っているコレステロールが役立つのです。
第二に母乳に入っているムチンが腸の粘膜をガードしアレルギーを抑えます。
第三に赤ちゃんは昼夜を問わず飲み続けるため、人工栄養に比べて母乳はとても楽なのです。

とういことで母乳育児が推奨されているわけです。

でも、母乳の出が悪くって・・・そんな方には漢方薬をおすすめしています。

昔からよく使われているのが蒲公英根(タンポポの根)。
葛根湯や芎帰調血飲に蒲公英根を合わせて飲んで頂くと不思議に母乳の出が良くなるようです。
また乳腺炎や乳腺が細くて出にくい時には牛蒡子を飲んで頂くこともあります。
肩井(ケンセイ)というツボの刺激も効果があります。(首の付け根と、肩先とのちょうど真ん中)

母乳はお母さんから頂く栄養ですので授乳期間中は今まで以上に質の良い食事を心がけていただきたいものです。そしてのんびりと授乳の時間を楽しんで頂きたいものですね。

漢方薬を日常に生かす!(8月22日)

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立秋をすぎてもまだまだ暑い日が続いています。
とにかく今年の夏は暑かった。熱かった。
夏バテ症状を訴える人も多くなってくるのでしょうか。
そろそろ温かい飲み物、温かい食べ物を摂るようにし、涼しい時間帯を見つけて少し体を動かし心地よい疲労を感じ質の良い睡眠をとる。そんなパターンがエネルギーをチャージする一番の方法。

実は私も朝起きると顔が浮腫み節々がぎくしゃくしているのです。
胃は「ここにあるぞ!」と新在感をしめしています。
夜2時間ほどジョギングをしているのですが、その後がいけない。
ポカリスエットのゲロルシュタイナー割り。その後ビール。(ポテチ一袋)
お客さんには口を酸っぱくするように「冷たいものはいけません」と言っているのに・・・。
でもこれは自分の体を実験台にして漢方の実習をするための手段なのです。

こんな時には胃の消化を助け、身体の余分な水を捌く六君子湯が効くのです。

体調を知り、体質を知るのは勿論のこと、生活習慣や食事環境を含めて全てを把握することからその人に的確な漢方を探すのが漢方の極意。漢方薬選びはその人の自伝を読むようなものです。