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9月26日 お客様の願いが叶いますように・・・知多四国巡礼  

2013.9.26先週に引き続き知多四国巡礼の旅です。

そういえば管直人(前総理大臣)が四国八十八か所巡りの旅を終えた記事が出ていました。
懺悔の巡礼なのか、新しい自分発見の巡礼なのかは知りませんが、とにかく心を磨くためには自分自身と向き合う必要があります。
忙しい現代でそんな時間を作ることが出来る今に感謝しなければいけませんね。

さて今回は極楽寺から始まり伝宗院・明徳寺・観音寺・安徳寺・福住寺・海潮院・年弘法東光院までの8箇所を巡礼しました。(全走行距離は13キロ)

私達に子供が授かった縁でしょうか、同じように赤ちゃんを望むお客さんが沢山来店するようになってきました。不安、希望、焦り、絶望・・・色々な感情が入り混じりながら時間が過ぎていきます。
そんな感情をわかってあげることが出来、うなづいてあげるだけでも、私たちの仕事の存在意味があると思います。
一緒に希望が叶えられるように願ってあげることが一番の仕事です。
そのうえでその人に合ったアドバイスをしてあげる・・・神様から与えられたお仕事かもしれませんね。

「お店に来ている人の願いが叶いますように」「沢山のお客さんが子宝に恵まれますように」
そんな願いも忘れずにお祈りする知多四国八十八か所巡りの旅は続きます・・・。

 

赤ちゃんを授けていただいたお礼に!  2013年9月19日

2013.9.19.1結婚七年目にして不妊治療開始。
3年越しで長男が誕生。
3年後に長女が誕生。

その時に始めたのが知多四国八十八か所めぐり。
「何とか子供が授かりますように」と祈りながら。
そして二人の子供を授かった今・・・お礼参り開始です。

子供も元気に成長して保育園に行っています。
その束の間に、今回は走って八十八か所を巡ることにしました。
スタートは名鉄の前後駅・・・一番札所は曹源寺。

2013.9.19.3この日廻った寺は五つ。
曹源寺・極楽寺・普門寺・延命寺・常福寺です。
帰りはJR盛岡駅から名古屋まで戻りました。

前回は約2年かかって巡りました。
はたして今回はどれくらいかかるのでしょうか。
何となく、懐かしく感じます。

お寺を巡りながら願いを掛ける訳ですが、本当は道中に感じる心の声を聞くことが本当の巡礼のような気がします。
以前は「強く願う事が出来ない自分が弱いんだろうか」とか「自分勝手な心がよくないんだろうか」とか「他人に対する優しさが無い自分を改めなければいけないんだろうか」などと自分を見つめるための巡礼だったような気がします。

2019.9.19.2今回はとにかくお礼。そして新たな願い。
「子供二人も授けてくださってありがとう」
「二人の子供が優しい人間に成長しますように」
この二つだけの知多四国八十八か所巡りが始まったのです。

車や電車では感じることのできない空気や風景が走ったり歩いたりすることの素晴らしさです。

2013.9.19.4今回の走行距離13キロ。
まだまだ日中は日差しが強くて水分補給は欠かせません。
だがこの日は中秋の名月。
夜はすっかり秋の装い。
虫の声にも秋を一段と感じるようになってきました。

夜ご飯を食べ二人の子供と散歩に出かけました。
名古屋ツインタワーの横に真ん丸な月が出ていました。

発酵おたね人参  2013年9月18日

カレーライスに入っている赤い人参。
小さいときには本当に嫌いだったなあ。

でも今回お話しする人参はおたね人参。
赤い人参はセリ科、おたね人参はウコギ科で全く別物です。
おたね人参より朝鮮人参といったほうが聞き覚えがあるかもしれませんね。

おたね人参の効能として「体を温める」「元気になる」「長生きできる」「美しくなれる」「子宝に恵まれる」
といったイメージがあるのではないでしょうか。

ところでおたね人参は年間約1万トンの生産量があり中国、韓国で主に生産され日本で生産される量は100トンといったところです。栽培に適した土地は斜面の水はけがよい所。土地は種を捲く前2年間は何も植えてはいけません。収穫は5~6年後。収穫後の畑は10年以上おたね人参を栽培することが出来ません。

そんなおたね人参だからこそより良く、より吸収しやすい形にすることが大切ですね。

そこで考え出されたのが、発酵による人参成分の効果アップです。
温度管理と植物発酵エキスによりおたね人参の研究が吉林省長春市で研究され
たどり着いたのが「発酵おたね人参」なのです。

ここで~おたね人参伝説~

はるか昔、秋の深まった山で猟をしていた兄弟がいました。
「じきに寒くなるから早く山を降りるように」と老人が忠告しました。
若く、体力もある兄弟は老人の忠告も聞き入れずに、どんどん山の中に入っていきました。
獲物を追っていくうちに雪が降り始め、山の中に閉じ込められてしまいました。
仕方なく洞窟の中に身をひそめることにした兄弟。
動物肉や、植物を食べて飢えをしのいでいました。
あるとき人間の形に似た植物を少しかじると体がポカポカしてきて、元気になることを感じました。
春になり、二人は多くの獲物を手に、喜び勇んで家へ帰りました。
村人たちは、顔色の良い、更に頑丈になった兄弟たちを見て不思議がりました。
彼らは山での生活と、その時手に入れた植物を見せました。
村の長老は笑いながら言いました。
「こいつは人間の形に似ており人を生かせる植物だから人生と呼ぼう!」
人生を食べるようになり村人たちは元気になり、長寿で子宝に恵まれるようになり、子孫繁栄・長寿村と知られました。
そして、”人生”はいつしか”人参”と名を変え、現代に伝えられているのです。

そんな発酵おたね人参を冷房の強い研修会の会場で一袋飲んだら・・・
なんと体がポカポカ温かくなり眠気も覚め、シャキッと元気になりました。
そんな最高の「おたね人参」が手に入りました。

 

 

名古屋の下町(中村区)の住宅街でのんびり相談薬局を営んでいます漢方のかわい薬局です。
今日は朝から秋の風が吹き抜けています。でも日差しはやっぱり厳しいです。

 

 

 

母乳育児をしてみませんか?

2013.9.14朝夕はすっかり涼しくなり秋を感じるようになってきました。
萩の花も咲き始めました。
食欲の秋、スポーツの秋。
何か良いことが起きそうな秋。
小さな幸せが舞い降りるといいですね。

 

医療もファッションも育児も流行というものがあります。
昔と今では育て方、考え方が変わってくるのは当然かもしれません。
今は母乳の育児が推奨されているようです。

そこで母乳のお話です。

母乳は二つのホルモンの関与をうけています。
一つはプロラクチン。このホルモンは母乳を作ります。
もう一つがオキシトシン。このホルモンは母乳を絞り出します。

赤ちゃんがお乳を吸う行為や赤ちゃんとのスキンシップによってオキシトシンは活発になります。
簡単に言えば母性本能を呼び覚ますホルモンといったところでしょうか。
母乳は最初の15分で約9割が出ます。
残りの1割の時間が赤ちゃんとのスキンシップの時間でもあるのです。
このような時間がさらに母性を刺激し母乳育児を継続できるきっかけになるのです。

実際、母乳の利点をあげてみましょう。

第一に母乳の中に多量にあるDHA(ドコサヘキサエン酸)やAA(アラキドン酸)は中枢神経や視神経の発達を助けます。また生後脳神経のシナプスが急速に発達する時には母乳に入っているコレステロールが役立つのです。
第二に母乳に入っているムチンが腸の粘膜をガードしアレルギーを抑えます。
第三に赤ちゃんは昼夜を問わず飲み続けるため、人工栄養に比べて母乳はとても楽なのです。

とういことで母乳育児が推奨されているわけです。

でも、母乳の出が悪くって・・・そんな方には漢方薬をおすすめしています。

昔からよく使われているのが蒲公英根(タンポポの根)。
葛根湯や芎帰調血飲に蒲公英根を合わせて飲んで頂くと不思議に母乳の出が良くなるようです。
また乳腺炎や乳腺が細くて出にくい時には牛蒡子を飲んで頂くこともあります。
肩井(ケンセイ)というツボの刺激も効果があります。(首の付け根と、肩先とのちょうど真ん中)

母乳はお母さんから頂く栄養ですので授乳期間中は今まで以上に質の良い食事を心がけていただきたいものです。そしてのんびりと授乳の時間を楽しんで頂きたいものですね。

漢方薬を日常に生かす!(8月22日)

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立秋をすぎてもまだまだ暑い日が続いています。
とにかく今年の夏は暑かった。熱かった。
夏バテ症状を訴える人も多くなってくるのでしょうか。
そろそろ温かい飲み物、温かい食べ物を摂るようにし、涼しい時間帯を見つけて少し体を動かし心地よい疲労を感じ質の良い睡眠をとる。そんなパターンがエネルギーをチャージする一番の方法。

実は私も朝起きると顔が浮腫み節々がぎくしゃくしているのです。
胃は「ここにあるぞ!」と新在感をしめしています。
夜2時間ほどジョギングをしているのですが、その後がいけない。
ポカリスエットのゲロルシュタイナー割り。その後ビール。(ポテチ一袋)
お客さんには口を酸っぱくするように「冷たいものはいけません」と言っているのに・・・。
でもこれは自分の体を実験台にして漢方の実習をするための手段なのです。

こんな時には胃の消化を助け、身体の余分な水を捌く六君子湯が効くのです。

体調を知り、体質を知るのは勿論のこと、生活習慣や食事環境を含めて全てを把握することからその人に的確な漢方を探すのが漢方の極意。漢方薬選びはその人の自伝を読むようなものです。

 

妊娠・出産その後にあるもの・・・

「赤ちゃんが欲しい!」
その願いが叶った後にもれなく付いてくるのが「子育て」
我が家も只今子育て真っ只中!(三歳・五歳)
そんな折、一冊の本に出会いました・・・「ルポ生ませない社会」小林美希・河出書房新書

読んでいるとかなり滅入る内容です。

核家族化したことによる「子育て」が「孤育て」になっている事。
周産期医療現場やNICUの過酷な現状。
妊娠・出産による女性の離職。
女性の晩婚化による高齢出産の問題。

子育てするには本当に大変な時代です。
保育園の待機児童の問題を見ても改善されていません。
文部科学省管轄の幼稚園、厚生労働省管轄の保育園も縦割り行政ではなかなか良い知恵は得られません。政治は票で動きます。高齢者の補助が若い女性への補助より手厚いのは仕方ありません。そんな中で次の世代を担う人材(赤ちゃん)を正しく育てることをもっと真剣に考えないといけないと実感させられます。

「お父さんが育児をどう手伝う」とか「イクメン」とか次元の低い話題が出てくることが問題なのです。
「私達の子供」であり「日本の子供」であり「地球の子供」なのです。
折角の財産である「子供」をどう育てるか、を本当に考える時が来ています。
愛情を注がれて育った子供はきっと愛情がこもった職場を築きます。
愛情を注がれて育った子供はきっと愛情がこもった政治を行います。
愛情を注がれて育った子供はきっと隣人に愛情を注ぎます。

もう一度今の現状を見て考え直す意味でもいろいろな人に読んでいただきたい一冊です。

 

漢方薬に願いを込めて!

20130803-131842.jpg名古屋の下町の住宅街の中でのんびり漢方薬局を営んでいます。

漢方はほんとに奥が深い・・・。
知識を得るために色々な古典書物(傷寒論や金匱要略)をはじめ様々な本を読んで勉強をします。当然基礎を築く上で重要なことは言うまでもありません。
ただその他にもっと重要な事が「感じる!」といった部分。

お客さんとお話しをしながら、症状や体質を細かく聞きだしそれに合わせて処方を決めていくわけで、漢方薬がオーダーメードのお薬だというのはそこから来ている。
さて問診をしてこんな漢方で行こう・・・と調剤室に入った瞬間に「急きょ処方変更」となる事が度々ある。
冴えているときにはお客さんがお店に入ってきたときに処方が浮かぶ事さえある。
「なんで?」と言われても答えれないが「感じる!」のである。
「当てずっぽう」と言われかねないが「当てずっぽう」とは明らかに違う。
そんな感じで出した漢方は非常な高確率でよく効く。
その時はお客さんと自分の意識が何かでつながっていることを感じる。

それとは逆にどんだけお話しをしても処方することに迷ってしまうことがある。
「とりあえずこんな感じのお薬ですからこれから始めましょう」と言いつつ出すのだがなかなか効かない。
そんな時は無理に出さず「改めて仕切りなおしたほうがいいのかもしれない」

そして何より大切なことが「心をこめて作る」ということ。
漢方の処方は何種類もの生薬を組み合わせて作るのだが・・・「こう効いて欲しい」と一つ一つの生薬に語りながらお作りしている漢方薬はやっぱりよく効くのです。

新・出生前診断に1500人

血液検査によってダウン症などの染色体異常を調べる新出生前診断を平成25年の4月から三か月間に約1500人が受け陽性率は1.9%との報告があった。
勿論この検査を受ける前も受けた後もカウンセリングを義務付けているとのことだ。
私の店でもこの新出生前診断を受けたお客さんがいます。

この診断に賛否両論があるようで「良い」とか「悪い」とかの判断をつけるべきではないと思う。

十人十色の生活があるので考え方が違う。また時期によっても考え方が違うはずだ。
「知る権利」も「知らない権利」もどちらも存在するだろう。

ただ、生まれてくるであろう一人の人間を「判断した」という事実は深く心に刻むべきだと思う。

「悩んだ心」「揺れ動いた心」・・・そんな時期を糧に優しいお母さんになってほしいものだと思います。

浅草でササヘルスの勉強会

145少し前になりますが7月7日の七夕の日に東京の浅草でササヘルスの勉強会に出席してきました。

朝一の新幹線で名古屋を出発。残念ながら世界遺産登録された富士山は拝むことが出来ませんでした。

今回の勉強会のメインは作家の五木寛之先生の養生のお話です。その中で「萎える心が強い心、萎えない心が弱い心」といった含蓄のある言葉を頂きました。人生を達観している先生だから言える言葉かもしれませんが今を生きるにあたってはとても大切な言葉だと感じました。ストレスとどう付き合うか・・・現代社会では常に考えさせられる問題ですね。

お客様からよく「この症状は治りますか?」とか「赤ちゃんが本当にできるのでしょうか?」などと言われます。そのために病院にも行っているのだし漢方薬も飲んでいるのです。でもそれだけではだめなのだということが今回の講演で教わった事です。「強く思うこと」も大切ですが「委ねる」ことも大切だということです。

「人生とはこういうものだ」と覚悟することにより湧いてくる人間本来の力があることを時々感じます。

今の辛さがあるからこそ味わえる本当の喜びがあるのです。手に入れやすいものには本当の愛着が湧きません。今は未来への準備段階と感じましょう。

「今の状況を素直に受け入れ願いを掛け万全を尽くす」・・・これが今を生きる最良の方法ですね。