今日は私の54歳の誕生日です。
と言っても、この年になると誰も祝ってはくれませんが・・・。
でも、せっかくの誕生日なので、命について、そして命の繋がりについて考えてみます。
今、私の店の仕事で、大きなウェートをしめているのが不妊相談です。
「赤ちゃんを授かる」とか「赤ちゃんに恵まれる」と言います。
「赤ちゃんが出来る」とか「赤ちゃんを作る」だと、なんだか重みを感じません。
そんな時にふと感じる言葉が「恩恵」です。
恩とは因果の心です。
因とは実在している自分自身です。そして脈々の受け継がれた存在です。
多くのご先祖様から脈々と受け継がれ、今ある自分を心して生きるのが恩なのです。
漢方の世界では心は心臓のポンプ作用だけでなく、神明(精神活動)を司る場所と考えます。
神明(精神活動)の究極は悟りです。
全ての食べ物に感謝していますか?
呼吸できる大気に感謝していますか?
今ある自分を受け継いでくれたご先祖様に感謝していますか?
人間一人では生きていけません。周りの人に感謝していますか?
恩が正しく理解でき、行動できれば必ず恵まれます。
恩恵を受けたければ、すべきことはおのずとわかってきます。
形として存在する恩恵かもしれません、形のない恩恵かもしれません。
どちらにせよ、脈々と受け継ぐには、すべてに「感謝」ですね。
そんな事を考えながら、誕生を過ごしたいと思っています。
そうか、誕生日とは親に、そしてご先祖様に感謝をする日なんですね。