10月に入り、朝晩は気温がぐっと下がるようになりました。過ごしやすい季節ではありますが気温差が大きく風邪をひく人が多くなっています。昼間は汗をかくほど暑いのに夕方は急速に冷えてくるなど体がバランスを崩しやすい時なのです。
風邪には何と言っても漢方薬がおすすめです。まずは初期対応が肝心。漢方のかわい薬局で一番人気(?)の風邪薬は十神湯(ジュッシントウ)です。風邪の初期に良く使われる葛根湯に似ている処方ですがさらに胃腸に優しく体を温める生薬がプラスされておりどなたでも飲みやすい漢方薬です。
早めに飲んでおくと翌朝にはもうすっきり。胃腸の弱い方や授乳中の方も安心して服用していただけると好評です。熱いお湯で服用するとより効果的。ぜひ初期のうちに飲んで早めに治しましょう。
ただし、十神湯はあくまで風邪の初期に使うお薬。初期症状が過ぎたら別の処方がおすすめです。
胃腸がちょっとおかしいな・・・?というときには柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)。寒気がする・・・というときは麻黄細辛附子湯(マオウサイシンブシトウ)。熱もあるかも・・・というときには柴葛解黄肌湯(サイカツゲキトウ)・・・というように風邪の症状に応じて沢山の処方があるのが漢方薬の面白い所です。
胃腸が弱くてなかなか合う薬が無いとか咳が長引いてちっとも治らない・・・など、それぞれの症状に応じて風邪薬をお作りいたします。ぜひご相談ください。とにかく風邪をひいたときは早めの十神湯。そして食事は控えめにして早めにしっかり寝ることが大切です。ますます気温も下がってきますので、皆様どうぞお気を付け下さい。