高プロラクチン・・・5.28

当帰

不妊症を始め様々な婦人科疾患になくてはならない・・・当帰です。
本来は根を使うのですが、葉っぱからも甘い当帰の香りがします。
天婦羅にして食べると、体がポカポカと温かくなります。
高プロラクチン血症にも使われる当帰芍薬散も、もちろん当帰が入っています。

さて、今回のホルモンのお話はプロラクチンです。

プロラクチンも例外ではなく脳下垂体から出ています。

どんな時に高くなるかというと、授乳中です。赤ちゃんがオッパイを吸った時に、母性本能のスイッチが入って出てくるのです。
その時の生理活性に、排卵抑制があります。
育児の最中にもう一人赤ちゃんがお腹に宿ったら大変ですから・・・。
勿論卒乳すれば、普通の状態に戻り排卵が始まるのです。
そして次の妊娠へとスタートを切るのです。

授乳中以外で,この値が高い事を(15ng/ml)高プロラクチン血症といいます。

すると、卵巣への抑制がかかり排卵障害を起こし不妊の原因になる事があるのです。

原因は様々あります。

①    プロラクチノーマ(良性腫瘍)

②    視床下部の機能不全

③    薬剤性(βブロッカーや降圧剤、抗鬱剤)

④    甲状腺機能低下

⑤    授乳期間の長期化(二人目不妊)

⑥    原因不明

 

原因不明な場合は、どう考えればよいのでしょうか。

乳頭は肝経・乳房は胃経と考えます。

肝経は気血の出入りをコントロールします。

一番左右される感情がイライラ(肝鬱)なのです。

胃に落ちる食べ物で糖質が多いとインシュリンの分泌が盛んになります。

するとアドレナリンが作られ最終的に交感神経優位のイライラ感情が出てくるのです。

 

イライラをコントロールする心の生活習慣と、交感神経優位にならない食生活が、高プロラクチン血症だけに限らず妊娠しやすい体つくりにはとても大切な事なのです。