魂とは生きた人間に宿り、心を動かすもの。
無心とは心の動きが停止している状態。
と言うことは魂を一時停止させる事。
人間の魂の中に煩悩がある。
煩悩とは欲の事。
欲は人間を苦しめると言われている。
ならば無心も一つの欲望ではないだろうか。
無心になりたくてもなれない。
だから人は苦しむのである。
108つの煩悩のうち一番強い欲望が無心だと思う。
無心になりたくてもなれない、なれたことがない。
だから108つの鐘をつき煩悩を断ち切る。
本当は断ち切れないものを断ち切ったつもりになる。
一つのリセットと考えれば良い。
リセットした瞬間に欲望が出てくるのが人間。
ならば「私は欲の塊です」と割り切りたい。
無欲なんて死んでから考えればいい。
欲が人の為になる欲とすればいい。
優しくなりたいと思う欲。
素直になりたいと思う欲。
出来なくて苦しむけど、こんな欲で煩悩を埋め尽くせばいい。
暮れになるとそんな事を思うようになる。