写真は我が家の愛猫「銀杏」です。
今回は私たちが何気に食べている食事について考えてみたいと思います。
今は小学校でも「食育」といった授業があるようです。
そこで、食育とは何か・・・まずは、基本中の基本の食育を考えてみたいと思います。
山の麓に、とっても優しいお爺さんが住んでいました。
ある日、薪を拾いに出かけたとき、猟師に撃たれ、足に傷をおった兎を見つけました。
お爺さんは兎を連れて帰り、甲斐甲斐しく傷の手当てをしました。
そして、すっかり元気を取り戻した兎との、楽しい生活が始まりました。
小さな畑で作った穀物を、兎とともに分け合い、食べました。
干ばつで、ほんの少ししか穀物を収穫することが出来ない年がやって来ました。
一面雪に閉ざされた冬のある日、とうとう保存してあった穀物が底を尽きました。
最後の晩餐をお爺さんと兎は、楽しそうに頂きました。
次の日はもう食べるものがありません。
お爺さんと兎さんは、黙って焚火を見つめあっていました。
すると兎が、ぴょんと跳ね
「お爺さん、今まで本当によくしてくれました」
「私はお爺さんに今まで、何もしてあげることが出来なかったのが心残りです、せめて・・・・」
そう言うと、兎は焚火の中に幸せそうな顔で飛び込みました。
お爺さんは、どんな気持ちで兎を頂いたのでしょうか?
物を食べるということは、命を頂くということです。
お爺さんの気持ちになって、今日これからの食事の頂き方を考えてみてください。
これが「食育」の原点なのです。