Category Archives: 漢方の世界・生薬の世界

これからの季節に!風邪にオススメの常備薬

11月に入ると木々も色づき始め秋も深まってきます。気温もぐっと下がり、風邪をひく人も多くなっています。

風邪をひくことはある程度仕方がないですが、ひいた後にいかに短期間で軽いうちに治すかがカギです。さらに言えば風邪が治った後も咳を残さず、すっきり回復が大きなポイント。その為にも「風邪かな?」と思ったらすぐに飲める風邪薬が手元にあるかどうかが重要です。

「漢方薬で風邪なんてホントに治るの・・・?」と半信半疑の人もその効き目のシャープさを体験すると「風邪にはやっぱり漢方薬!混んでる病院に行く必要もない!」に変わります。

長年の経験からおすすめの風邪の常備薬は「体が冷えるな、ちょっと背中が寒いかも・・・」と感じた時には十神湯(ジュッシントウ)。「のどが痛い、何となく体がだるく食欲もない、熱もあるかも・・・」というときには柴葛解肌湯(サイカツゲキトウ)。この二つを持っておくと家族みんなで使えてひどくなる前に治ります。

さらに何としても早く治したい!熱を下げたい!しゃっきっとしたい!というときには「牛黄(ゴオウ)カプセル」を漢方薬にプラスするとさらに鬼に金棒です。

風邪薬は早めの服用が肝心です。おかしいな・・・、風邪かな・・・?と感じたら症状に応じてすぐに服用することが大切です。ほかにもさまざまな風邪薬があります症状に応じて処方できますのでお気軽にご相談ください。

漢方のかわいオススメの緑!・・・2016.3.15

 

 

2016.3.15

日差しに春を感じる時期になってきましたね。
玄関の花木蓮が咲きだしました。
がしかしその瞬間、百舌鳥がやって来て、ムシャムシャと食べてしまいます。
毎年の事ですが、少し悲しい!

春は木の芽時という様に、物事が一斉に動き出します。
小宇宙である人間も、伸びやかになる時期でもあります。
新陳代謝も活発になってきます。
いらなくなった老廃物を吐き出す時期です。

そこで、この時期にオススメしているのが「緑」のものです。
「緑」は太陽に向かってどんどん新芽を伸ばしていきます。
天気の良い日には、外に出て思いっきり深呼吸、そしてストレッチ。
欲を言えば汗ばむくらい運動もしてほしいのですが・・・。
その後には葉緑素が一杯詰まった「緑」の飲み物をしっかり摂ってください。

漢方のかわい薬局でオススメしている「緑」のものは何かな?
と興味のある方は「漢方のかわい薬局オススメの緑希望!」とメール下さい。
先着10名様に、5日分プレゼントします。

info@kanpou-kawai.com です。
10名様だけですので、お早めに!

3月です・・・2016.3.4

 

 

2016.3.4

3月4日・・・とっても温かくなってきました。
日中の気温も18度を超えてきています。
早速お雛様をかたずけました。
ついでに、トイレ掃除・・・そして何時も置いている芳香剤!
勿論、生薬を使います。(科学的でなくてとっても落ち着く良い香りです)
売り物ではありませんが、ご要望がございましたらお作りしますよ。

3月の定休日のお知らせ!
3日・10日・17日・24日・31日(木)
6日・13日・20日・21日・27日(日・祝)
5日(土)は静岡マラソン遠征の為4時までとさせていただきます。

温かくなったといっても、まだまだ朝晩はひんやりします。
当店おすすめの温灸は、この時期まだまだ大人気!
あなただけの温灸セミナー(2人までOK)も受け付けております。
よろしければお友達と一緒に体験してください。(無料・30分くらい)
メールinfo@kanpou-kawai.com宛てで、時間をお知らせくださいね。

 

鹿児島で勉強会!・・・2015.5.24

ホテルで勉強会久しぶりのブログ投稿!
昨年の8月に九州の熊本に呼ばれていたが
台風の影響でキャンセル!
今回は鹿児島!(1年越しの九州です)

毎回思うのですが・・・・
人前で話すのがすご~く苦手。
何せ、わたしのお話しを聞いてくれる人は
私よりも何倍も凄い先生ばかり。
「何とかなるさ!」とお話しを始めました。

何かの縁で何処かに向かい、何かの縁で誰かと出会う・・・そして自分自身が反映されることが起きる。
一期一会だからすべてのシチュエーションに感謝!
私に足りないものを知らせてくれた勉強会でもありました。

強い心と向かっていく精神・・・これは私に一番不足している部分です。
九州の先生達は、個性が強く、どんどん前に向かっていくパワーを感じました。

ホテルから見える桜島
勉強会が無事終了出ホテルにチェックイン。

ホテルからは桜島が一望。

そのあと懇親会、語ろう会とつ続きました。

懇親会では焼酎の魔王を頂きました。
(こんなプレミアムなお酒は初めてです)
料理もお話も最高に有意義な時間でした。

その次の日はお店を臨時休業にさせていただきのんびり鹿児島の観光。

桜島と霧島に連れて行っていただきましたが、撮ったはずのデーターが消えていました(残念!)

全国にはたくさんの薬局が存在します。たくさんの薬剤師の先生がみえます。
知らぬ間に私も25年間街の相談薬局を続けてきました。
第一目標はお客さんに寄り添う事、そして少しでも喜んでもらう事です。

でも、思うような結果が出ない時もままあります。
それは私の精神性やエネルギーが十分に高まっていなかったからだと思います。
感謝と懺悔と奉仕の精神がもっともっと高まり人間性が高まったら、きっと全てうまくいくはずです。
そんな薬剤師を目指していきたいと思います。そんな人間性を目指していきたいと思います。

 

 

7月の養成・・・7.2

夏と言えば、朝顔。
わが息子も小学校で朝顔を育てているようです。
私も負けじと種から朝顔を育てています。
「赤ちゃん朝顔」という品種で、枝垂れた様に小さな朝顔が咲くそうです。
ようやく蔓が伸びてきました・・・・。

朝顔

 

7月に入り、名古屋も明日あたりから梅雨空が戻りそうです。
お店でも四六時中エアコンがONの状態。
何となく、体の中の熱が、発散されていない気がします。
夜のジョギング1時間半で、滝のように汗を流して何とかコントロールしている状態です。

漢方では汗は血と同じと考えます。
汗を流しすぎると血が少なくなります。もちろん少しづつですが気も少なくなります。
そんな時に必要なことが収斂。
収斂とは、漏らさず、逃がさず、閉じ込める事・・・って何を?
勿論「気」と「血」ですね。
習慣的に運動をして、たくさん汗をかく人には収斂が必要です。
そして補気と補血。
そんなことで、私が今飲んでいる漢方薬は生脈散。(人参・五味子・麦門冬)
スポーツ飲料代りに、沢山のジョガーにも飲んでいただいている漢方薬です。

そして、まったく体を動かさなくで、一日中エアコンの中にいる人。
どんどん熱が体に籠ってしまいます。
足がだるい、体が重い、冷たいものが欲しい、動悸がする・・・エアコンバテですね。
そんなタイプの人には「気」を流し、体の中の「血熱」をとる必要があります。
そんな症状に使う漢方に牛黄(牛の胆石)があります。
夏になると、とにかく牛黄製剤を沢山使います。

そして、暑くなると誰もが陥る胃腸の弱りとエネルギー不足。
私を含めて、「夏のビールが命!」という人も多いと思います。
キンキンに冷えたビールをゴクゴク飲むと、温かいおしっこがじゃ~じゃ~出ます。
この温かいおしっこのエネルギーは胃のエネルギーそのものなのです。
とにかく冷たいものの摂りすぎには注意しましょう。

 

 

湿邪って・・・6.4

そろそろ東海地方も梅雨入りしそうですね(梅雨入りしました。)
こんな時期は心も体も何だか気分良くありません。
そうです、「気」が流れなくなる時期なのです。

漢方の世界では病邪を六淫に分類して考えます。
「風」「寒」「暑」「湿」「燥」「火」です。
この時期の邪は「湿邪」ですね。

「脾は湿を悪み、燥を好む」と言われるように消化する場所(脾)は湿気を嫌います。
脾は人間が生きていく上で必要なエネルギーを製造する場所なのです。
この時期、軟便になったり食欲が落ちたり、疲れやすくなったりするのは仕方ありません。

そんな時だからこそ、温かい飲み物をとりましょう。
(冷蔵庫でキンキンに冷えたビールはだめです、と自分に言い聞かしていますが・・・)
体の湿を取り去る食材を大いに利用しましょう。
(きゅうりやナスなどは体の水分を取り去ってくれます)

そしてなんといっても「気」の流れをよくすることはとても大切なことなのです。
そのためには「気持ち」が大切。そうです「気の持ちよう」なのです。

ちょっと素敵な傘を買って、ちょっと素敵な雨靴を買って、ちょっと素敵な雨ガッパを買って・・・
蛍を見に出かけましょう。紫陽花を見に出かけましょう。

紫陽花

昔からこの時期に蒼朮を焚くといった習慣があります。
蒼朮はオケラの事出で、オケラを燻して室内の湿気を取り去る習慣があるのです。
もちろん漢方薬にも蒼朮を使ったものがあります。
特にこの時期、胃腸の働きが弱って消化不良を起こしている人に使う「平胃散」にも蒼朮が入っています。

そしてなんといってもこの時期大切なのは「気」の巡リ。
特に牛黄や麝香など動物生薬には「気」と「湿」を一気に取り去る凄い力があるのです。

 

 

 

 

 

 

名古屋もそろそろ梅雨入りか・・・6.3

名古屋城

夜8時に仕事を終え、天気の良い日は名古屋城にジョギングに出かけます。
木曜日は瑞穂陸上競技場でランニングスクールのスピード練習。
気温も上がってきて、疲れも溜まりがちです。
そんな折の出来事です・・・。

5月末から6月の頭にかけて、この時期とは思えない暑さがやってきたようです。
「やってきたようです」とは、知らなかったような言い方!
はい、ちょうどそのころ海外に出かけていたので・・・。
というのは真っ赤なウソで、実は風邪を引いて寝込んでいました。
ゾミゾミと変な寒さが体を襲い、皮膚皮毛を触るだけで不快感100%

このところ、自分のキャパを超えた運動をしていて、おまけにビールの飲みすぎ。
エネルギー不足プラス、胃の冷え(水の停滞)といった感じでしょうか。

汗を思いっきり掻いた状態で水分補給をするのは正しいのですが
水分不足をビールで行ったのが、そもそもの失敗。

冷たいビールがたくさんの暖かいお小水を体から奪っていきました。
本来、湯気の出るほどの小水のエネルギーは体を維持するためのエネルギーなのですから。

胃の水を裁きながら、寒気や頭痛を改善する小青竜湯に咳のお薬、麻杏甘石湯を合わせて何とか改善。

昨日の夜はちょっと体がだるかったけれど、牛黄を飲んで、15キロのジョギング。

その後、温かいササヘルス⇒ビール⇒温かいササヘルス・・・という具合に。
本来ならビールはやめるべきですけどね。

とにかくこれからの時期、胃には常に温かいものを落とし込んでやったほうがよさそうです。

今週の中ごろから名古屋も梅雨に入りそうです。
体調を崩さないよう、元気にお過ごしください。
今日から、私も完全復活です。
久しぶりに20キロ以上のジョギングをしてみようと思っています。
勿論そのあとは、ビール無しで温かいササヘルスのお茶を飲んで寝ます。

 

 

 

名古屋で伝統生薬勉強会・・・5.26

勉強会

伝統生薬勉強会なるものに参加してきました。

主催は救心製薬。

動悸、息切れ、気つけに救心…その救心製薬です。

とにかく動物生薬が得意な会社です。

動物生薬の品質はピンからキリまであります。

そんな時に頼りになるメーカが救心製薬なのです。

 

一般によく使う動物生薬は

牛黄(牛の胆石で1000頭に1頭)

麝香(ジャコウジカの雄の麝香嚢、または分泌物)

鹿茸(雄鹿のまだ角化していない幼角)

羚羊角(牛科サイガレイヨウの角)です。

 

病気、元気、やる気、そして病は気から・・・気とは存在するが形の無いもの

人間の体の血や津液(水)を動かすのも気のお仕事。

気の概念無くして漢方は考えられません。

そんな時に早く確実に効くのが動物生薬なのです。

ただ難点はとにかく値段が高い事。

そしてワシントン条約にひっかかるため、在庫が限られている事です。

これらの生薬を使い、起死回生する人も珍しくありません。

 

限りある資源を必要な人に、必要な量を使う為にどうしても勉強が必要なのです。

早速、頭に血が上ってカッカしている人に羚羊角を使ってみたら
30分程で、イライラが収まり頭がすっきりしてきました。
本当にシャープな効き目をあらわす動物生薬ですね。

 

 

発酵おたね人参  2013年9月18日

カレーライスに入っている赤い人参。
小さいときには本当に嫌いだったなあ。

でも今回お話しする人参はおたね人参。
赤い人参はセリ科、おたね人参はウコギ科で全く別物です。
おたね人参より朝鮮人参といったほうが聞き覚えがあるかもしれませんね。

おたね人参の効能として「体を温める」「元気になる」「長生きできる」「美しくなれる」「子宝に恵まれる」
といったイメージがあるのではないでしょうか。

ところでおたね人参は年間約1万トンの生産量があり中国、韓国で主に生産され日本で生産される量は100トンといったところです。栽培に適した土地は斜面の水はけがよい所。土地は種を捲く前2年間は何も植えてはいけません。収穫は5~6年後。収穫後の畑は10年以上おたね人参を栽培することが出来ません。

そんなおたね人参だからこそより良く、より吸収しやすい形にすることが大切ですね。

そこで考え出されたのが、発酵による人参成分の効果アップです。
温度管理と植物発酵エキスによりおたね人参の研究が吉林省長春市で研究され
たどり着いたのが「発酵おたね人参」なのです。

ここで~おたね人参伝説~

はるか昔、秋の深まった山で猟をしていた兄弟がいました。
「じきに寒くなるから早く山を降りるように」と老人が忠告しました。
若く、体力もある兄弟は老人の忠告も聞き入れずに、どんどん山の中に入っていきました。
獲物を追っていくうちに雪が降り始め、山の中に閉じ込められてしまいました。
仕方なく洞窟の中に身をひそめることにした兄弟。
動物肉や、植物を食べて飢えをしのいでいました。
あるとき人間の形に似た植物を少しかじると体がポカポカしてきて、元気になることを感じました。
春になり、二人は多くの獲物を手に、喜び勇んで家へ帰りました。
村人たちは、顔色の良い、更に頑丈になった兄弟たちを見て不思議がりました。
彼らは山での生活と、その時手に入れた植物を見せました。
村の長老は笑いながら言いました。
「こいつは人間の形に似ており人を生かせる植物だから人生と呼ぼう!」
人生を食べるようになり村人たちは元気になり、長寿で子宝に恵まれるようになり、子孫繁栄・長寿村と知られました。
そして、”人生”はいつしか”人参”と名を変え、現代に伝えられているのです。

そんな発酵おたね人参を冷房の強い研修会の会場で一袋飲んだら・・・
なんと体がポカポカ温かくなり眠気も覚め、シャキッと元気になりました。
そんな最高の「おたね人参」が手に入りました。

 

 

名古屋の下町(中村区)の住宅街でのんびり相談薬局を営んでいます漢方のかわい薬局です。
今日は朝から秋の風が吹き抜けています。でも日差しはやっぱり厳しいです。

 

 

 

漢方薬を日常に生かす!(8月22日)

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立秋をすぎてもまだまだ暑い日が続いています。
とにかく今年の夏は暑かった。熱かった。
夏バテ症状を訴える人も多くなってくるのでしょうか。
そろそろ温かい飲み物、温かい食べ物を摂るようにし、涼しい時間帯を見つけて少し体を動かし心地よい疲労を感じ質の良い睡眠をとる。そんなパターンがエネルギーをチャージする一番の方法。

実は私も朝起きると顔が浮腫み節々がぎくしゃくしているのです。
胃は「ここにあるぞ!」と新在感をしめしています。
夜2時間ほどジョギングをしているのですが、その後がいけない。
ポカリスエットのゲロルシュタイナー割り。その後ビール。(ポテチ一袋)
お客さんには口を酸っぱくするように「冷たいものはいけません」と言っているのに・・・。
でもこれは自分の体を実験台にして漢方の実習をするための手段なのです。

こんな時には胃の消化を助け、身体の余分な水を捌く六君子湯が効くのです。

体調を知り、体質を知るのは勿論のこと、生活習慣や食事環境を含めて全てを把握することからその人に的確な漢方を探すのが漢方の極意。漢方薬選びはその人の自伝を読むようなものです。